校訓碑建立

校 訓

 本校の校訓が初めて制定されたのは昭和12年(1937年)のことで、「大詔(おおみことのり)かしこみて」で始まる七五調七句であったが、昭和20年(1945年)の戦後に伴う教育改革が進む過程で、歴史の中に埋もれていった。

平成7年(1995年)に創立90周年の記念事業の一環として、今日の本校にふさわしい校訓が校内校訓制定委員会で検討され、盲学校の特性と建学の精神を表し、将来にわたっても普遍性をもつ三つの校訓が制定された。

「誠実」

 誠実とは「誠の心」である。本校理療科の「術者五訓」の筆頭に「術者は誠実を基とすべし」と、うそ偽りのない言行一致が謳われており、本校の校訓の第一とするにふさわしいものといえる。

「相愛」

 視覚障害児・者の人間関係は、他者に対する慈しみの心から始まる。本校校風の基調をなす思いやりと優しさは、互いを慈しむ心から生まれていると考えられる。それを「相愛」という言葉で表現した。

「自立」

 幼児・児童・生徒の発達段階、障害の程度に応じて、身辺自立・生活自立・職業自立・社会自立と、それぞれに目指す自立がある。「自立」は障害者教育の大きな目標の一つである。

 この校訓は、全校生徒が集う体育館に掲げられ、常に語られ続けている。本校創立百周年の記念事業の一環として、同窓会の寄贈による校訓碑が正面玄関前に建立された。


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