教育後援会だより
平成29年3月6日発行 第38号
山口県立下関南総合支援学校教育後援会

校長 大野 浩光 
 教育後援会の皆様方には、平素から本校教育に対して多大なる御理解と御協力を賜り、ありがとうございます。このたび、第108回卒業証書並びに修了証書授与式を挙行するに当たり、改めまして深く感謝申し上げます。今年度は、幼稚部3名、小学部2名、中学部5名、高等部本科普通科9名、専攻科理療科2名、専攻科保健理療科1名、計22名が、本校を卒業又は修了することを、ここに御報告させていただきます。
 さて、今年度は、スポーツ分野で、本校の卒業生、在校生の素晴らしい活躍がありました。9月に開催されたリオデジャネイロ・パラリンピックでは、卒業生の道下美里さんが、女子マラソン(視覚障害の部)で銀メダルを獲得。幼稚部から高等部までの在校生全員で作成した応援旗が、リオデジャネイロの青空の下に、はためきました。また、教育後援会の皆様からは、市内2ヶ所の歩道橋に応援の横断幕を掲げる御支援をいただき、快走の追い風となりました。
 ある日の新聞に、「想像力を刺激するパラリンピック」というコラムがあり、その中に、視覚障害者の競技について、「目をつむり、想像してほしい」という記述を見つけました。この想像力こそ、相手を理解する一歩ではないでしょうか。相手の立場に立つのは、言うは易く、なかなか難しいことですが、立とうとすること、想像することはできます。道下さんの走りに感動を覚えたことと合わせ、今回のパラリンピックを通じて、多くの方が障害のある方々のことを知り、思い、考える機会になったことを嬉しく思っています。
 そして、在校生の活躍です。岩手県で開催された全国障害者スポーツ大会には、高等部普通科2年生の男子生徒が出場しました。種目は陸上競技(身体障害の部)で、出場した50メートル、ジャベリックスローともに金メダルを獲得、ジャベリックスローは大会新記録でした。3年後の東京パラリンピックに向け、今後の活躍が期待されるところです。
 次に、山口県では、小・中学校におけるコミュニティ・スクール設置率が100%の中、特別支援学校でもその設置が進められています。本校においても、来年度の学校運営協議会設置(コミュニティ・スクール導入)を目指し、設置検討協議会を開催するなど、円滑な導入に向けて準備を進めているところです。ただ、小・中学校と異なり、通学範囲や居住地の範囲が広く、地域をどのように捉えるかという課題があります。しかし、本校は下関市幡生町にあり、旧下関市内の幼稚園、小・中学校と交流してきた歴史があります。下関市にある学校として、これまでの取組をコミュニティ・スクールの視点で整理しながら、地域における障害についての一層の理解促進を図り、誰もが互いに人格と個性を尊重し、支え合って共生する社会の実現に寄与できればと考えています。
 また、理療科においては、「ヘルスキーパー・トライアル実習」を、昨年度から実施しておりますが、今年度卒業生1名が、ヘルスキーパー(企業内マッサージ師)として就労する予定です。ただ、県外企業ということで、県内企業への就労は実現していません。皆様方におかれましては、県内のリーディングカンパニーになっていただけるような企業がありましたら、御連絡をいただければ幸いです。今後の進路先の開拓につなげたいと思います。
 「共生社会」の実現に向けて、インクルーシブ教育体制の構築が図られる中、教育後援会の会員の方々や保護者の皆様との信頼関係をさらに深め、「誠実・相愛・自立」の校訓に基づく教育環境の整備、在校生一人ひとりに必要な支援の充実に努めていきたいと思います。
 皆様方には、本校教育の充実・発展のために引き続き御支援・御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 

平成28年度第2回理事会報告  
 平成29年2月16日(木)に第2回理事会が開催されました。概要を報告します。
○会長挨拶:学校も変わってきているので、本会の事業や会則について見直しが必要である。本日の理事会で協議し、現状に見合うものにしていきたい。
@平成28年度事業中間報告:中・四国地区盲学校弁論大会や体育大会での生徒の活躍と希望郷いわて大会での生徒の活躍について報告。理事からは、これらの活動や活躍を広く周知してほしいという声が上がった。
A平成28年度会計中間報告:大会用のユニホームを購入。各種大会で選手全員が着用し、競技に臨んでいる。
B教育後援会会則の改正について:改正案が提示され、協議し来年度4月1日付けで一部改正となることを確認した。
C平成29年度教育後援会役員:障害の多様化に対応した役員構成とすることとなった。
副会長は山口県視覚障害者団体連合会会長に替わり下関市社会福祉協議会常務理事、理事には下関市社会福祉協議会常務理事、山口県点訳音訳ボランティア連絡会代表に替わり、山口県視覚障害者団体連合会会長、山口県聴覚障害者団体代表がその職に就く。また、久保良夫顧問は、特別顧問とする。
D平成29年度事業計画案:例年と同じように事業を進めるが、聴覚障害をはじめ知的やその他の障害のある幼児児童生徒にかかわる事業についても、事業計画に記載をしたい。
E平成29年度会計予算案:校務補助費の記載に、聴覚障害やその他の障害にかかる教育費が含まれていることについて説明があった。
 ○副会長挨拶:今後も、本校の実態にそった後援会の活動を進めていきたい。
 ○校長挨拶:学校に立ち寄り、幼児児童生徒の活動を参観していただき、幅広い教育活動の源となる会としたい。

行事・幼児児童生徒の活躍の様子
 今年度もさまざまな活動の場面で、幼児児童生徒一人ひとりの素晴らしい活躍がありました。その一端を御紹介します。
○6月9日・10日の2日間にわたり、中国地区盲学校連盟山口大会が開催され、中国5県から多くの生徒や教員が下関を訪れ1泊2日の交流を行いました。2日目には、本校でふく凧や鬼楊子作りを行いました。体育館いっぱいに参加者の楽しそうな声が響き、たくさんの笑顔の花が咲きました。
○10月1日に開催された相愛フェスタでは、土曜日の開催にも
かかわらず、卒業生や保護者、地域の方々の多くの来場があり幼小学部と中学部によるステージ発表、各学部の美術科や家庭科などの作品展示、手作りの作品・製品販売など盛りだくさんのプログラムを楽しんでいただくことができました。